朝起きてすぐの運動はNG?朝の体の状態と免疫力の関係

【運動・ケア】

こんにちは!

「朝活って本当に体にいいの?」「朝起きてすぐって、実は免疫力が低いって聞いたけど…」なんて、ふと思ったことありませんか?

巷では「朝の時間を有効活用しよう!」とか、「早起きは三文の徳!」なんて言われたりしますけど、実際のところ、私たちの体は朝、どんな状態なんでしょう。

今日は、そんな朝の体の秘密と、心地よい一日のスタートについて、一緒に考えていけたらなと思っています。

「朝はゴールデンタイム!」って言うけれど…?

確かに、朝早く起きて活動すると、なんだか一日が充実するような気がしますよね。

静かな時間に集中して勉強や仕事ができたり、運動してスッキリしたり。

「よし、今日も一日頑張るぞー!」って、清々しい気持ちになれるのは、とってもよく分かります。

でも、ちょっと待ってください。

以前、関西福祉科学大学で健康心理学などを専門にされている山田冨美雄先生のお話として、「朝、起きて30分は抵抗力がとても低い状態」というのを聞いたことがあるんです。

目が覚めた時が一番抵抗力が低くて、そこからだんだん回復して、30分くらいでいつもの状態に戻るんだとか。

もしこれが本当なら、「朝起きてすぐ運動!」「満員電車で出勤!」というのは、もしかしたら体に少し負担をかけているのかもしれませんね。

頑張りたい気持ちと、体の準備が、ちょっとだけチグハグになっているのかも…なんて思ったりしませんか?

「抵抗力が低い」って、どういうこと?

「抵抗力」って、いわゆる「免疫力」のことですよね。

体がバイキンやウイルスと戦ってくれる、大切な力です。

じゃあ、なんで朝起きたばかりは、その力がちょっとお休みモードなんでしょうか?

山田先生が具体的に「朝30分は低い!」と断言されたという記録までは今回見つけられなかったのですが、私たちの体の中の「時間割」みたいなもの、つまり「概日リズム(サーカディアンリズム)」が関係しているのかもしれません。

概日リズムというのは、約24時間周期で繰り返される、体温やホルモンの分泌などのリズムのことです。

例えば、夜になると眠くなるのも、このリズムのおかげなんですよ。

そして、免疫細胞たちも、このリズムに合わせて活動の強弱があると言われています。

また、朝起きるときって、リラックスモードの「副交感神経」から、活動モードの「交感神経」へとスイッチが切り替わるタイミングでもあります。

車で言うなら、エンジンをかけたばかりで、まだ暖気運転中、みたいな感じでしょうか。

体温も、寝ている間は少し低めになっていて、起きてからだんだん上がっていきます。

免疫細胞も、体温が低いとちょっと働きが鈍くなっちゃうことがあるみたいです。

つまり、朝起きたばかりの体は、これから一日頑張るために、ゆっくりと準備を始めている段階なのかもしれませんね。

その準備運動が終わる前に、いきなりトップスピードで!と言われても、「え、ちょっと待ってよ〜」ってなっちゃうのも、無理はないのかもしれません。

とはいえ、朝から元気に動きたい気持ちもわかる!

「じゃあ、朝はゆっくりしなきゃダメなの?」って思うと、それはそれでちょっと窮屈ですよね。

朝の時間を有効に使いたい、スッキリと一日を始めたい、その気持ちもすごくよく分かります。

だから、ここで提案したいのは、「絶対こうしなきゃダメ!」ではなくて、「自分の体と相談しながら、心地よいスタートを見つけてみませんか?」ということです。

例えば、目が覚めてもすぐにガバッと起き上がるのではなくて、お布団の中でちょっと手足を伸ばしてみたり、深呼吸をしてみたり。

ほんの少しの時間でも、体が「あ、朝だな」って気づいて、ゆっくり目覚めるお手伝いになるかもしれません。

あるいは、起きてすぐは激しい運動じゃなくて、まずは一杯の白湯を飲んで、内臓からじんわり温めてあげるとか。

窓を開けて、朝の新鮮な空気を吸い込むだけでも、気持ちがシャキッとするかもしれませんね。

大切なのは、「世間一般で良いと言われているから」という理由だけで無理をするのではなくて、「自分にとって何が心地よいか」を見つけることだと思うんです。

もしかしたら、あなたにとっては、起きてすぐに軽いジョギングをするのが最高のリフレッシュ方法かもしれませんし、ゆっくりと朝食を味わうのが至福のひとときかもしれません。

というわけで…

朝の免疫力については、専門家の間でも色々な見方があるようですし、「起きて30分は絶対にダメ!」と断言できるものでもないかもしれません。

でも、私たちの体が、朝、ゆっくりと活動モードに切り替わっていくというのは、なんとなくイメージできますよね。

だから、あまり神経質になりすぎる必要はないけれど、「朝の体は、まだ少し眠たがっているかもな」って、ちょっとだけ優しく接してあげてもいいのかもしれません。

「こうあるべき」という理想にとらわれすぎず、自分の体の声に耳を澄ませて、自分なりのベストな朝の過ごし方を見つけられたら、きっとその日一日を、もっとご機嫌に過ごせるのではないでしょうか。

あなたにとって、今日が素敵な一日になりますように!

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